社内で求人媒体社の担当者と打ち合せ。テーマはSE、プログラマー、ネットワークエンジニアなどのITエンジニア募集のコツ。
現在掲載中の企業(うちの担当クライアントではない会社)で、応募の集まりが悪いところがあるとのことで、どうしたらうまくいくのか教えて欲しいというので、時間をとって話をすることにしました。
どうやらこの企業さんの求人原稿は媒体で雇ってるライターさんが作ったもののようで、営業さんとしては自社で作った原稿を否定したくないので、効果が悪くても原稿の手直しをするのは気がひけるとのこと。失敗と認めたくないんでしょうね。気持ちはわかります。
僕は前職でIT系専門の求人媒体の営業をしていたこともあって、比較的エンジニア募集のノウハウは持ってるつもりです。求人業界自体も5年目なので、人材募集に関しても、それなりに自信があります。
そんな僕の目から見て、今日のテーマだった企業の原稿は、するべきことをサボり過ぎている。はっきりいって応募を集められるはずがないというのが、僕の印象です。

まず、広告の一番目立つ位置に表示される画像。20代、30代、40代の男性1名ずつと、20代の女性(いずれも至ってフツー)が並んでいて、その下に社名ロゴが。せっかく読者の目と気持ちを引き付けるためのスペースに、これはないんじゃないか!?だいたい、有名な会社なら社名ロゴを目立たせる意味もあるだろうけど、この会社は有名じゃないでしょーが。なんで、この画像にしたのか狙いがわからん…。
さて次。キャッチコピー。自社製品の開発に携われる仕事だってことをアピールしてます。うーん、これもイマイチ。商品が有名なものなのであれば、自社製品の開発っていうワードは効果あるだろうけど、何を作ってる会社なのか一般の求職者は知らないよな…。だいたい、自社製品の開発をすることが求職者にとってのメリットになるわけじゃなくて、その製品開発に携わることで、得られる満足感や、身に付く特殊能力、手にする働きやすい環境なんかがメリットでしょ。そこまで掘り下げてから作らなきゃ。
さらに募集要項。ん?給与が載ってないよ??前職と比べて大幅に収入がダウンする場合、応募したくないだろうし、逆に大幅にアップするのであれば、多少きつい仕事でも応募あるだろうけど、これじゃ、判断しようがない…試合放棄したようなもんだね…。
そもそも、原稿全体を読んでも、ターゲットがどんな人なのかわかんない!「未経験者歓迎」というのはターゲットを決めることにはなってませんよ。未経験者の中にも、いろんなキャラクターがいます。男性、女性、若い人、年配の人、実務経験はないけどスクールで学んだことがある人、それすらない人、バリバリ働きたい人、そうでもない人、専門性の高いスペシャリストを目指したい人、総合力のあるゼネラリストになりたい人、現在就業中の人、失業しちゃった人、社員として働いてる人、フリーターの人……などなど、いろんなタイプの求職者がいます。どんな人に向けた情報なのか決めてなかったら、読み手も自分が読むべきなのかどうか悩んじゃいます。他に、自分にぴったりの情報があれば、そっちに目を奪われちゃうかも。会社に届く封書やDMだって、誰宛てなのか書いてないやつは読まれずに捨てられちゃう可能性高いでしょ。
どんな人に読んで欲しいのかが決まったら、自然と書くべきポイントは決まります。ターゲットが知りたい情報を書いてあげればいいんです。
ここまではあくまでも基本。これを踏まえた上で、ようやくエンジニア採用のコツと呼べる要素が活きてくるんだと思います。
これさえ押さえれば成功まちがえなし!なんてオイシイ話はありません。
今回の相談に対しては、かんな回答でした。なんか偉そうにも聞こえますが、僕はこれまでの仕事の中でうんざりするくらいたくさんのお客さんに、採用を失敗させてしまった経験があります。そんな過去があるから、ようやくどうやったら失敗して、どうやったらうまくいく可能性が高まるってことも覚えてきたんです。やっぱりまずは転んでみることですよ。
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